始まり

私に緘黙の症状が出たのは小学校入学時でした。
それ以前から大人しくあったのですが、小学校に入ってから完全に話せなくなりました。

その時のことはもうあまり覚えていませんが、常に緊張して不安感に覆われていた感覚は残っています。
入学式が終わって、本格的に授業が始まって、というときに先生に当てられても何も言うことができませんでした。
とても緊張して話すどころではありません。ただただ緊張だけが私を支配して、動きもぎこちなかったのに喋るということは到底できるものではありませんでした。

今思えば緘動も入っていたのだろうと考えられます。

異様に字を書くのが遅くて、いちいち丁寧に書かないと駄目な気がして。気に入らないと何度も消して書いてを繰り返していたように覚えています。
作文も書けませんでした。
何を書けばいいかわからないのです。
楽しかったとか嬉しかったとかそんな簡単なことさえも書けなくて、自分でもなんで書けないのか全くわかりません。そもそも、話せない私が楽しいや嬉しいと感じたわけがないので、一人だったので寂しかったです、とは書けなかったというのも理由にあると思います。

そこからもう、ずっと話せずに小学校6年間を過ごしました。

苦節9年、長かった……


本日、ブログを開設しました、ゆにこと申します。
ゆにこという名前はバンドのUNICORNが好きだからです、とても単純ですね。

突然ですが、私は場面緘黙症でした。
場面緘黙症――聞いたことのない人が圧倒的だと思います。私もつい何年か前まで知らずに生活していました。
簡単に言うと、家やある人の前では話せるのに、学校などの公共の場や特定の場になると話せなくなる症状のことです。

私は小学校に上がると同時に緘黙症になりました。
学校といえど、そこは小さな社会です。とても生き辛かったです。


そんな自身の体験を交えながら、緘黙に対する意見を言いつつ、これから、つらつらと文章におこそうと思い、ブログを始めた次第でございます。
誰かの勇気になれるような、とはおこがましいですが、知らない人が、そうだったんだ私だけではないんだ、と安心してもらえるようなものを書きたいと思います。